市川海老蔵歌舞伎「KABUKU」炎上の理由は?中国人差別で演出変更!

歌舞伎俳優・市川海老蔵さんが座頭を務める『海老蔵歌舞伎』の新作『KABUKU』が、差別的な発言があったとして、ネット上で炎上しています。

コロナ禍に絡めて中国人を揶揄していたというもので、制作した松竹は、意図と異なる捉え方をされたとして、内容の一部を変更したうえで上演を続けることを発表しました。

また、海老蔵さんはブログで、「新しい挑戦は賛否ある」といったコメントを残しています。

差別的な発言とは一体どのような内容だったのでしょうか。

また、ネット上で行われた賛否の声はどのようなものだったのか、まとめてみました。

クラブハウスで生まれた「KABUKU」とはどんな話?

「KABUKU」は、「海老蔵歌舞伎」の演目の1つで、時代物の名作「実盛(さねもり)物語」とともに、2021年5月29、30日に東京都中央区内の明治座で公演されました。

江戸時代の末期に民衆の間で流行した「ええじゃないか」を舞台に、新聞の瓦版売りがお伊勢参りのお札を利用して儲けたことから巻き起こる騒動を、現代の東京・渋谷と重ね合わせて描いた作品。

原作は「金田一少年の事件簿」で知られる人気漫画原作者の樹林伸さん(58)。

海老蔵さんらが演出を担当しています。

音声SNS「Clubhouse」で、海老蔵さんが中心となり、幻冬舎の有名編集者箕輪厚介さん(35)らの著名人から、様々な意見や視点を取り入れながら構想したそうです。

SNSで構想の過程を共有する試み自体は新しかったものの、そのアウトプットが問題となってしまったわけです。

中国人差別が問題となった内容とは?

公演で問題となったのは、テンガロンハットの白人とヒジャブのムスリム女性、公家姿の日本人が、中国人を演じた人物に対し責め立てるシーンです。

彼らが中国人役に対し、『お前たちが衛生に気をつけずに何でも食べるせいでコロナになった!』

『爆買いのせいでコロナを広めた!』と暴言を吐き、

それに対して中国人が、『金をばら撒いてやったんだから感謝しろ!』と逆ギレするというものでした。

文字として書くとかなりの暴言です。

さすがに今の時代、ここまで露骨な発言で笑いを取るのは、どうかと思ってしまいますね。

「KABUKU」を観てネットの反応は?

KABUKUの演出に疑問を感じた人の声が、5000件近くもリツイートされるほど反響を呼びました。

歌舞伎ファンにとってもショックな内容だったようです。

それでも、舞台を観て観客には笑いも起きていたそう。

笑っていた観客に対しても非難の声がありましたが、それに対しては擁護の声も。

演出変更で今後はどうなる?

KABUKUは、6月4~13日まで京都市内の南座でも上演される予定ですが、内容を一部変更するようです。

問題となった箇所はどう変わるのでしょうか。

松竹の広報室は以下のように発表しています。

「該当する場面は、世界共通、時空も関係ない設定の地獄の果ての閻魔の庁。時代も国も異なる人々が地獄におちてまでも、自己中心的にそれぞれの主張を繰り広げ、他者を受け入れようとしないでお互いに争い続けることを描いています。異なる価値観を認め、多様性を尊重するという趣旨のことを風刺的に描こうとした演出意図でしたが、一部本来の演出意図と異なる捉え方を招く箇所がございましたので4日の南座公演初日に向けて、一部内容を変更して上演予定です」

それに対してはこんな意見も。

確かに差別的表現を、観客の捉え方や新しいチャレンジへの賛否の問題にすり替えているようにも思われますね。

差別的表現は、むしろ昔は許されていたのかもしれませんが、今はもっと慎重にならなければいけない題材です。

そういう意味でも、新しい挑戦としては不適切だったと感じますね。

次の公演ではどのような演出になっているのか、続報を待ちたいと思います。